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類語・類義語(同義語)辞典]類語・同義語、さまざまな言葉の別の言い回しや表現の違う言い方(言い表し方・言い換え)を検索。
共同研究の例文検索・用例の一覧
- 海外企業との共同研究・人材交流等を行うことで、生産性が向上する可能性 以上の分析では、輸出を行うことによって生産性が高まるという因果関係がある可能性が示唆されたが、生産性が高まる経路としては、グローバル化に伴って国際的に知識や技術が伝播するという可能性も考えられる
- ここでは、海外企業との共同研究・人材交流等とともに、海外展開を積極化したり新規に行うことで生産性が向上する、という因果関係を把握するために、内閣府の委託調査「多様化する働き手に関する企業の意識調査」の調査票情報を用いて、基本的な事実を確認した上で、傾向スコアマッチング法を用いた差の差の分析を行った
- まず、委託調査の単純集計を用いて、グローバル化に対応するための取組の状況に関する回答の集計結果をみると、「特に取組は行っていない」と回答した企業の割合が54.1%と全体の半数以上を占めているものの、取組を行っている企業においては、「海外出張の強化」(12.6%)に次いで、「海外の他企業との共同研究や共同事業」(9.5%)や「海外の他企業との人材交流」(6.6%)などを挙げる企業が多いことが分かる(第3-3-3図(1))
- ここでは、企業の属性情報を用いて、<1>海外企業との共同研究や人材交流等を行う確率と、<2>海外企業との共同研究や人材交流等に加えて、海外展開を積極化したり新たに行う確率の2種類の確率(傾向スコア)を推計し、推計された傾向スコアが同程度で、実際にこのような取組を行っている企業とそうでない企業を対応(マッチング)させ、それらの企業について、生産性(TFP)の変化幅の差を推計した45
- 推計結果をみると、まず、<1>海外企業との共同研究や人材交流等の取組の有無だけで生じる生産性への押上げ効果は統計的に有意とならなかった
- しかし、<2>海外企業との共同研究や人材交流等に加えて、海外展開を積極化したり新たに行うという取組の有無で生じる生産性への押上げ効果については、統計的に有意となっており、生産性に対して+7.3%ポイントの押上げがある可能性が示された(第3-3-3図(3))
- 以上をまとめると、グローバル化への対応や取組の状況として、海外企業との共同研究・人材交流や、海外展開の積極化または新規の開始を行っている企業の割合は相対的に低いものの、そうした取組を行っている企業は、そうでない企業と比べて、生産性が向上している可能性が示唆される
- そのためには、人々が生涯にわたって質の高い教育訓練へアクセスできるよう、企業の人的資本投資や海外との共同研究・人材交流等を促進することが必要である
- また、実証分析の結果からは、輸出を開始することや、海外企業との共同研究・人材交流等を行うことで、生産性が向上する可能性が示唆される
- また、海外企業との共同研究・人材交流等を行っている企業が、それに加えて海外展開を積極化したり新たに行うことによって、企業の生産性がさらに向上する可能性も、実証分析によって示されています(図5)